この春から(公財)横浜市男女共同参画推進協会の理事長に就任した 星崎 雅代さん 港北区在住 62歳
苦難の中にある人「ここへ」
○…南区のフォーラム南太田を含む市内3館を運営する、(公財)横浜市男女共同参画推進協会の理事長に就任した。「性差なく誰でも平等に意思決定し、活躍できる社会の実現」を目指す。一方で一般的な男女共同参画のイメージは、特に女性の活躍推進に限定的と分析する。「DVやパワハラ、子育てなど、本当に困っている人が助けを求められる場所でありたい」
○…新潟県出身。大学生だった当時「よっぽど骨がないと、女性の企業就職は難しかった。でも人に養ってもらうのは違う」と横浜市職員に。約40年間、あらゆる角度から市政運営に携わった経験は、5年前に就任した栄区長の時に生きた。各課の窓口で働く現場職員の意見も、市からの要望も、どちらも取り入れながら区をけん引し「経験に無駄はないと思えた。なんでもできる、あぁよかったなって」
○…阪神淡路大震災で「女性だから」と第一陣の救援隊に加われなかった。またかつての市局は、課長職以上に男性しかいなかったことを振り返る。「今は変わって、いろんな場所に女性がいる」。しかしコロナ禍でシングルマザーや非正規の女性が職や住居を無くしたり、能登半島地震で、女性を守るための設備が不足していたりと新たな課題も。「今後のテーマは住居・防災と女性。仕組みを変えていかないと」と熱がこもる。
○…リフレッシュには長年の趣味である茶道と、毎朝のジョギング。走っていると「『こうしよう』と解決策がひらめくの」。理事長就任後、市内3館について改めて感じたのは「図書の貸出や多様な講座など、魅力がある。気軽に足を運んでほしい」。また、社会問題に直面している人に「相談事、悩みがあれば迷わずここへ」
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