衆議院の解散に伴って行われる総選挙は10月27日(日)の投開票(15日(火)公示)で準備が進む。
本紙調べで、神奈川1区(中、磯子、金沢区)は立憲民主党の現職・篠原豪氏(49)、日本維新の会の現職・浅川義治氏(56)のほか、自由民主党の前職・松本純氏(74)、参政党の新人・伊東万美子氏(53)、共産党の新人・蓮池幸雄氏(72)の計5人が出馬の意向を示している。2区(西、南、港南区)は自民党の現職・菅義偉氏(75)に、新人の共産党の並木まり子氏(73)、参政党の平本幸次郎氏(62)、れいわ新選組の三好諒氏(39)、立憲民主党の柳家東三楼氏(48)の4氏が挑む。※10月6日起稿、肩書は同日時点。
前回選挙は、1区で篠原氏が10万118票、2区で菅氏が14万6166票を獲得し当選。浅川氏は比例で復活当選した。
1区 5氏の訴えは
篠原氏は横浜市議を経て、衆院議員を3期務めた。立民の政務調査会副会長や外交・安全保障戦略プロジェクトチーム事務局長として、物価高対策など経済の好循環を生む施策などに取り組む。
浅川氏は元横浜市議で、21年の選挙で復活当選して衆院議員を1期務めた。消費税率の引き下げやガソリンの暫定税率・二重課税の廃止のほか、歳費削減など政治・行政改革を推進する。
松本氏は国家公安委員長、防災担当大臣などを務めた前職(衆院議員7期)。「地元に寄り添う」を掲げ、防災対策の拡充や医薬品不足の解消、物価対策、働き方改革の改善などを重視する。
伊東氏は古代史・古文書研究家で、22年の参議院選挙に秋田県で出馬。出身地の横浜で、日本の伝統や文化を伝える教育の推進、食料自給率の改善、誰もが孤立しない社会づくりを訴える。
蓮池氏は磯子区で3度横浜市会議員選挙に挑戦していた。共産党神奈川1区国政対策委員長として、最低賃金の引き上げや長時間労働の是正など国民の暮らしを支える施策に重点を置く。
2区 元首相に4人挑む
菅氏は、9月の自民党役員人事で副総裁に就任。物価高騰や災害復興など足元の課題に取り組むとともに、グリーンやデジタルを柱に改革を進め、持続可能な経済成長を推進していくとする。
並木氏は看護師から転身し、2016年に湯河原町会議員に。戦争反対を強く訴える。また、学費無償化のほか、介護保険を充実させ、死ぬまで幸せに暮らせる福祉を目指す。
平本氏は不動産賃貸管理業の代表取締役。コロナ禍の政府の医療への対応に疑念を抱き政治の道へ。個人の利益と共同体の利益のバランスが重要とし、特定の組織と離れた政治を目指す。
三好氏は約9年間外交官としてロシアを担当。日露首脳会談などに携わる。平和外交による諸外国との経済連携の強化を掲げる他、可処分所得底上げのための減税、社会保険料の減免を訴える。
落語家の柳家氏は米国で日本の文化を伝えてきた。帰国後、経済や政治の体制に危機感を抱く。賃金アップ、チルドレンファースト、言葉と言葉で対話する真っ当な民主主義を掲げる。
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