みなと総合高校=中区山下町=は食育週間の9月30日から10月4日、企業8社の協力を得て朝食の無料配布イベントを行った。各日100人以上の生徒が参加し、食堂に用意された発芽米のカレーライス、スープ、納豆、ゆで卵、ドリンク、フルーツなどを食べた。
同校は2023年度から市の食育推進実践校になっている。昨年度の調査では、朝食をほぼ毎日食べていると答えた生徒は約69%。市が22年度に行った中学生2年生の結果より10%ほど低く、進学とともに喫食率が下がっていた。そこで、今年は95%を目標、「朝食食べなきゃ超ショック」をスローガンに活動している。
食育担当の荒川博之教諭は「少しでも長く寝ていたい、身支度に時間がかかるなど、朝食を食べずに登校する生徒は多い。食事、栄養と健康はつながっている。将来のことも考え、食習慣の見直しになれば」と企画した。思いに賛同した食品メーカーが各日100食ほどの食品を、日本サンレオ(株)が再生紙で作られた紙皿と木のスプーンを無償で提供した。
毎日朝食を食べるという塚原聡美さん(高2)は「食べないと授業に集中できない。大切にしている」、普段は時間がなく食べない小川元瑞さん(高3)は「食べたら1日元気でいられた。今後も続けたい」と話し、日中の活力となる朝食の重要性を感じていた。
(株)ファンケルは、未来を担う子どもたちを食から健康にしていきたいと参加。担当者は「朝からもりもり食べてくれて嬉しかった」と話した。
【参加企業】エスビー食品(株)、キリンビバレッジ(株)、タカノフーズ(株)、(株)ファンケル、富士シティオ(株)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、横浜丸中ホールディングス(株)、JA全農たまご(株)
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