10月26日から28日に佐賀県で行われる「第23回全国障害者スポーツ大会」の横浜市選手団として72人が出場する。中区の持丸英也さん(21/車いすバスケットボール)、南区の長溝祐也さん(30/ボウリング)に意気込みなどを聞いた。
去年の悔しさバネに
持丸さんは生後数カ月で接種したポリオワクチンの影響で両下肢麻痺の障害が残った。小学校4年生で現在の所属チームで競技を始める。当時は遊びの一環。高校時代はバスケから離れていたが大学進学後にチームに声を掛けられ再開した。
大会出場は昨年に続き2回目。昨年は世界大会と日程が被り、予選出場メンバーの代わりでコートに立った。良いプレーができず、同世代の仲間が負けて悔しがる姿を見て不甲斐なさを感じた。「人が変わったと言われるくらい練習してきた。自分の武器はリングに近いエリアのインサイドのプレー。今年は爪痕を残せたら」と意気込む。
チームでは「いじられキャラ」だという持丸さん。「日本代表レベルのメンバーが揃い、『優勝以外はない』と強い気持ちで臨んでいる。自分の存在でチームを活気づけられたら」と話す。
200超目指す
知的障害区分で出場する長溝さんは8歳の時、家族でボウリングに行き初めてプレーした。「祖母が上手だったので、投げ方とかを教えてくれました」と話す。中学時代にマイボールを持ち、ボウリング場に通うように。現在は横浜のハマボール、上大岡のアカフーボウル、川崎のタチバナボウルを練習拠点に毎週末、練習に励む。「違う場所で投げた方が練習になる。ストライクを決めると、気持ちがいい」とにっこり。
同大会へは19歳の時に初めて出場。「どんな人が出場するか、ドキドキワクワクした」と当時の高揚感を説明する。ベストスコアは244だが、この大会では未だ200を超えたことはない。4回目の挑戦を前に、「前回やっと慣れることができて、自信がついてきている。普段通りに日ごろの成果を発揮できれば」と意気込む。
13日に結団式
開幕に向け、13日に横浜ラポール=港北区=で結団式が開かれた。ハマピック個人競技により選考された49人と関東ブロック予選会で優勝した団体から計23人、総勢72人が横浜市代表選手として全国の舞台に挑む。
佐藤広毅副市長は選手らに、「自信と誇りを持って、堂々と努力の成果を発揮され素晴らしい成果につながることを願っています」と激励した。栁下一路選手は選手団代表として、「日頃の練習の成果を発揮し、支えてくれたコーチや家族に感謝しながら正々堂々と戦う」と誓った。
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