(株)ファンケル=中区山下町=とTOPPAN(株)=本社・東京都=は10月7日と8日に中区の本牧南小学校で「体温を見える化するシール」(仮称)の社会実証を行った。
平均気温が上昇し、日常生活での熱中症が社会問題となっている。環境省と文部科学省によると、教育現場における熱中症事故は毎年5000件程発生している。
このシールは体温が上昇すると紫色からピンク色に変わる。体調を言葉で表すのが難しい子どもや体温の上昇に気づきにくい高齢者の変化を客観的に確認でき、早期の暑熱対策につながる。
両社は2023年から共同で開発を進めてきた。ファンケルの「体温を見える化する研究技術」とTOPPANの伸縮性があり、運動時にもはがれにくい「フィルム製膜技術」が用いられている。シールは25年度中の商品化を目指す。
8日に同校で行われた運動会の練習では、6年生35人がソーラン節を踊り汗を流した。演舞後は腕に付けたシールの色が変化した児童が多く見られた。中村宏校長は「教諭も、子ども同士でも変化に気づける。自分の健康を把握し、意識することにつながるのでは」と話した。
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