衆議院選挙が10月27日に投開票され、神奈川2区(西区、南区、港南区)は自民党の前職・菅義偉氏(75)の10回目の当選が確実となった。(27日午後11時起稿)
2区には届出順に共産党の新人・並木まり子氏(73)、れいわ新選組の新人・三好諒氏(39)、自民党の前職・菅義偉氏、参政党の新人・平本幸次郎氏(62)、立憲民主党の新人・柳家東三楼氏(48)の5人が立候補し、菅氏に野党の新人4人が挑む構図だった。
全国最初の当確
27日、投票終了の午後8時すぎにNHKが全国で最初に菅氏の当選確実を報じると、南区井土ケ谷下町にある事務所に集まった約50人の支援者から歓声が上がった。菅氏は党副総裁として東京の党本部にいるため、事務所には顔を見せず、代わりに妻の真理子さんが「厳しい選挙の中、当選できたのも皆さまのおかげです」とあいさつした。支援者の女性は「全国最初に当確が出るのは気分がいい」と喜んでいた。事務所には横浜市の山中竹春市長があいさつに訪れていた。
地元入り2日間
菅氏が選挙期間中に2区内で活動したのは公示日の15日と最終日の26日の2日間だけ。首相退陣直後だった2021年の前回選では期間中の地元入りは4日間だった。
15日は港南区の上永谷駅付近、南区の弘明寺商店街、西区の藤棚付近をいずれも歩きながら集まった人とグータッチを行い、短時間の演説を行った。26日は南区の横浜橋通商店街と港南区の上大岡駅付近を練り歩いた。演説では、自身が安倍内閣や首相時に進めた携帯電話料金の値下げや不妊治療への保険適用などの実績を訴えていた。
その他の日は全国を回り、他の候補の応援を行っていた。23日には1区(中区、磯子区、金沢区)で立候補していた元職の松本純氏の応援のために2人で杉田駅付近を練り歩いた。関係者によると、選挙で菅氏が松本氏の応援に入るのは初めてだったという。
自民党が大幅に議席を減らすことが確実な状況となったことを受けて、菅氏の陣営幹部は「党副総裁として、これから難しい役割を求められるのでは」と話していた。
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