横浜立野高校=中区本牧間門=の演劇部の生徒11人が11月23日、蓑沢地域ケアプラザで防犯演劇を上演した。市内を中心に演劇や歌で社会問題を世の中に伝える団体「表現のチカラ」の代表・はだ一朗さんと山手警察署が共同で企画し、地域住民約30人が集まった。
息子を騙るオレオレ詐欺被害に遭った高齢女性と闇バイトに手を出しかける高校生の物語で話は展開していく。劇の終わりには、詐欺に遭わないための3つの秘訣「他人事だと思わない」「固定電話に出ない」「お金が絡む内容は一旦切って相談する」をふるさとのメロディーに乗せて出演者、観客全員で歌った。はださんは「今日身につけた防犯力を周りにも伝えて、この地域を特殊詐欺被害から守っていきましょう」と呼びかけた。
県内の昨年1年間の特殊詐欺の被害額は約46億円。山手署管内では、昨年の同月比で被害件数が増えているという。同署の寺内秀幸署長は「近所や家族に知られたくないと被害届を出さない方もいる。数字は氷山の一角」と警鐘を鳴らす。同校演劇部部長の千葉桃子さん(高2)は「劇の練習を通して詐欺は身近で起きていると身に沁みて感じた。自分事にし『騙されないプロ』になってほしい」と話した。
中区・西区・南区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|