横浜訓盲学院=中区竹之丸=の児童生徒7人が11月20日、JR磯子駅近くの電留線(電車を停めておく線路)で、現車体験会に参加した。
この体験会は、普段電車内を歩いたり触ったりできない視覚障害の児童生徒に、自由に車内を体験してもらおうと企画された。1人の児童生徒ににつきJR東日本の職員らが1人つき、マンツーマンで案内。他人の目を気にすることなく、手すりや網棚を触ったり、連結部分にあるドアを開閉したりした。また、「つり革の高さは?」「車両の長さは?」など積極的な質問も飛び交った。
古田伸哉副学院長は「本物の電車内を自由に行き来して触る機会はなかなかない。貴重な体験ができたと思う」と話した。関内駅の角田英介駅長は、ドアにある車両番号を示す点字を例にあげ、「そもそも点字の存在が知られていなかったり子どもが届かない高さにあったりと、色々な気づきがあった。こうした試みは社員の成長にも繋がるので、継続的に行っていきたい」と話した。
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