優れた教育実践を顕彰する「博報賞」がこのほど決まり、南吉田小学校=南区=と、本町小学校=中区=の手塚裕美子教諭が奨励賞に選ばれた。多文化共生の学校づくりと、大道芸を教材に使った取組が評価された。
同賞は、(公財)博報堂教育財団=東京都=が全国の小中学校や特別支援学校などの教育現場と教育関係者を対象に、特色のある教育実践を募集したもの。波及効果が期待できる草の根的な活動を顕彰することで、児童教育現場の活性化と支援を目的としている。全国から61件の応募が寄せられ、18件が受賞。11月8日に贈呈式が行われた。
多文化共生モデルに
南吉田小は教員と保護者、地域が協働で行っている全校児童を主役とした「多文化共生の学校づくり」で受賞。今後全国で外国籍やルーツを持つ児童が増えていくことが予想される中、モデルになることが期待できる点などが評価された。
同校では全校児童約600人中、外国籍や外国にルーツを持つ児童が6割近くを占め、その国・地域の数は中国やフィリピン、タイ、ベトナムなど20におよぶ。
保護者ボランティアによる多言語の読み聞かせや、運動会で各国の衣装を着た聖火リレーを行うなど、国や文化、言葉の違いを超えて認め合う気持ちや思いやりの心を育む取組を継続的に行うほか、各国の料理や遊び、スポーツなどを通して児童や保護者同士のネットワークが構築される場を提供している。
金子正人校長は、元保護者やPTA、地域コーディネーターなどとの連携が強みだとし「地域と一緒にやっていくことに意味がある。これからも南吉田小の良さを発信していけたら」と話した。
大道芸を教材に活用
本町小の手塚教諭は、「本物の『ひと』『こと』『もの』に触れた体験活動」で受賞。同地域で昔から親しまれている「大道芸」を教材化した体験型の学習が評価された。
手塚教諭は4〜6年が所属する「大道芸クラブ」の担当で大道芸に関わってきた経験を活かし、昨年担任を務めた元3年3組の総合学習に活用。クラステーマの「キラにこ」に沿って、楽しく笑顔になれる大道芸を披露することを目標にスタートした。
大道芸について調べた後、グループに分かれて糸で中国コマを操るディアボロや皿回しなどを1年かけて練習。野毛大道芸実行委員会の田井昌伸委員長やプロの大道芸人を講師に招いたほか、他クラスに披露した際の感想を基に自ら課題を設定し、技や表情など観客への見せ方を磨いた。
手塚教諭は「子どもたちが1年間頑張った成果。課題と練習を繰り返しながら大きく成長する姿が見られた。地域のイベントで披露したり、楽しみながら取り組めたのも良かった」と話した。
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