本牧 気まぐれ歴史散歩 85 絶景の地 八聖殿
本牧岬に建つ八聖殿は大正期から昭和初期まで内務大臣をはじめ政府の要職を歴任した安達謙蔵氏の別荘です。昭和8年(1933年)11月13日から公開され、2階の講堂では講演会や吟詠会なども開催していました。昭和9年(1934年)には第1回の全国吟詠大会の会場にもなったことから、八聖殿では現在も年に数回、吟詠大会が開催されています。
昭和30年代までは、八聖殿の2階からも海が一望でき、眼下に迫る浪しぶきや両裾を広げた富士山の姿も眺められる絶景の地だったとのことです。幕末にペリー艦隊が来航したとき、東京湾を一望できる本牧岬に鳥取藩が遠見番所を設置して、艦隊全体の動きを見張っていた場所だというのも納得できます。
沿岸部が埋め立てられ、コンビナートや高速道路もでき、周囲の木々も大きくなったことで、創建当初ほどではないかと思いますが、今も天気の良いときには、八聖殿の4階にある鐘楼(現在非公開、すみません...)から、富士山や根岸湾・観音崎・房総半島・アクアライン・スカイツリーまで360度見渡すことができます。八聖殿から君津の製鉄所までは直線距離にして17Kmありますが、製鉄所も手が届くように見ることができます。
八聖殿がある本牧臨海公園は本牧市民公園、三溪園へと繋がっていて、かつての沿岸部が広大な緑地帯となっています。しばらくはこの緑の中を歩きたいと思います。
(文/横浜市八聖殿館長 相澤竜次)
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