2月8日(土)から22日(土)までKAAT神奈川芸術劇場で行われる演劇公演『花と龍』で、「やさしい鑑賞回」が初めて実施される。2月19日(水)の午後2時開演の回。同劇場はこれまで、字幕タブレットや聞こえを補助するヒアリングループの貸し出しなどの「鑑賞サポート」を行ってきた。「やさしい鑑賞回」ではさらに、自閉症スペクトラム症や発達障害があるなど、暗闇の中で長時間静かにしていることが難しい人も安心して鑑賞できるようにした「リラックスパフォーマンス」の要素を取り入れた。
客席の照明を真っ暗にせず、強い光や音が発生する照明音響効果の演出を変更、途中で退席してもホールのモニターで見ることができるなどの配慮をする。脚本やキャストに変更はない。制作課の本郷麻衣さんは「障害がある方だけでなく、劇場に不慣れな方、お手洗いが近くなり足が遠のいている方などにも来てほしい。心配事や要望があれば事前にご連絡ください」と話す。
火野葦平の小説を上演
上演作『花と龍』は同劇場と長塚圭史芸術監督ほか4人で結成された演劇ユニット「新ロイヤル大衆舎」がタッグを組んだ作品。芥川賞受賞作家・火野葦平の小説に挑む。北九州・若松港を舞台に、荷役労働者たちが独特の気風を誇りに活躍していた激動の時代の物語だ。本郷さんは「希望を見出せる作品。高齢の方は懐かしく、若い方はこんなかっこいい日本人がいたんだという発見になるのでは」と話す。開演前の舞台上には地域の店が屋台を出店。開場中に飲み食いしながら開演を待てるという試みも。
やさしい鑑賞回の料金は3500円。高校生以下は1000円。休憩をはさむ約3時間の上演。同劇場を運営する(公財)神奈川芸術文化財団の社会連携ポータル課・中西享さんは「誰もが当たり前に来ることができる劇場を目指す」と話す。やさしい鑑賞回、鑑賞サポートの問い合わせは同課【電話】045・222・0553。
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