横浜都市発展記念館の調査研究員で運河がテーマの初の展覧会を担当する 松本 和樹さん 中区在勤 37歳
人からたどる横浜の歴史
○…横浜市ふるさと歴史財団に勤務し3年。初めて展覧会を手掛ける。横浜の戦後写真を整理する中で、運河を映したものが多く残ることに気付いた。「海が注目されることが多いが、川も街の歴史をひもとく上で欠かせない存在」と研究を開始した。初の担当展覧会に、「大変だけどワクワクしている」。「大学時代の研究でつながった人にも協力してもらった」とこれまでの集大成を披露する。
○…鶴見区で育つ。子どもの時から国語と社会が得意で、大河ドラマをよく見ていた。「当時は歴史の研究者になるとは思っていなかったけど」と苦笑。早稲田大学で歴史学者の藤野裕子教授の研究室に入り、人々の生活や行動から歴史を解明する面白さに取りつかれた。港は子どもの時から身近な存在。「昔は港湾労働者が多くいたんだ」という気付きから、神奈川大学大学院へ進学後も横浜港湾で荷役に従事した人々の独特な生活や文化の研究を続けてきた。
○…資料や文書に向き合うことが多い分、休日は街を歩き回るのが息抜き。「ふらっと入った食堂が思わぬ穴場だったりするとラッキーって思う。そこにいる知らない人と話をすることも」と一期一会の出会いを楽しんでいる。読書や映画も趣味の一つで、街の中にいる普通の人の生活に注目していることが多いという。「都市とか人が好きなんだろうな」
○…今回の展示で、川と製材などの業者は切り離せない関係だという新たな発見も。「製材業はなくなりつつある。その歴史も残していかないと」と使命感を口にし、今後は調査から見えてきたことを追究していく。「その時代の人が何を考えて生きていたかに興味がある。そこから都市や社会が見えてくるのが歴史の醍醐味ですね」
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