JTBのグループ企業で、時刻表や「るるぶ」ブランドで観光ガイドを発行するJTBパブリッシングは3月14日、神奈川県内、全33市町村を紹介する「るるぶ まちといろ 神奈川」発売した。歴史やグルメ情報、ショップや地域で活躍する人など、県内の自治体を多面的に取材。別冊として綴じられた48ページ分の地図も含め、500ページを超える情報がまとめられている。パブリッシングの編集担当者は「地元、神奈川の方にこそ、ぜひ読んで欲しい」と話している。
誌面内容は大きく2つに分かれ、巻頭から64ページまでは神奈川県全域の歴史、企業、交通、スポーツ、文化、食、酒など10のテーマにわけて紹介。交通に関しては、JTB時刻表・元編集長の木村嘉男氏がロマンスカーや江ノ電、湘南モノレールなどを解説。江ノ電については2023年以降、運行間隔を12分から14分に変更したなど、ダイヤにまつわる小ネタを披露している。
65ページ以降は、各自治体ごと、政令市は区ごとに4ページから10ページ前後を割いて紹介。例えば、菜の花の名所として知られる二宮町・吾妻山公園の菜の花については1989年、当時の管理者が蒔いた花の種がきっかけで、今の名所につながっていることを紹介。座間市のページでは、水道水の約86%が地下水で賄われていることなどを紹介している。
また、ページの余白には、ガイドブックの制作過程で事前にWEBで募集した口コミ情報、「(横須賀市)野比海岸の巨大ブランコがオススメ」など、ご当地ならではの情報がちりばめられている。
これまで横浜、鎌倉や箱根など、観光地に焦点を当てたガイドブックを多数手がけてきたJTBパブリッシングだが、今回のように神奈川県内の全自治体を網羅したガイドの制作・編集は初めて。2023年にるるぶブランド50周年を迎え、51年目の取組として「観光地以外の地域の個性や魅力を紹介していく」との方針のもと、「まちといろ」の編集企画が立ち上がり、制作がスタート。昨年7月には「るるぶ まちといろ 埼玉」を発行し、今回の神奈川版は、埼玉県版に続いて2地区目となる。
埼玉版については、購買層を55歳前後と見込んでおり、想定通り、50代を超えた市民の購買が目立つ一方で「30代の女性にも買われている」と予想外の展開も。「(家族で)出掛ける際のネタ本になっているのでは」と話し、神奈川でも同様の展開を期待している。
全国の自治体と連携も視野に
同社では、出版業務以外に飲食事業も手掛けており、新宿区で、るるぶキッチンを運営している。「るるぶ まちといろ 埼玉」発売後の9月には、本の中で紹介した埼玉県産の食材を使った料理を提供するキャンペーンを展開。「本の続きは現地で」と、出版と地域プロモーションを掛け合わせた連動企画を行っている。今後の展開として、パブリッシングの編集担当者は「るるぶというブランドを最大化させ、全国の自治体と連携していきたい」と話している。
「るるぶ まちといろ 神奈川」
定価:2,420円(税込み)
発行:JTBパブリッシング
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