食品ロスの削減を目的にした「SDGsロッカー」が3月11日、横浜市庁舎1階に設置された。消費期限内でありながら廃棄されてしまうパンを割引価格で購入できるロッカー型自動販売機で、「リベルベ」=中区日ノ出町=の商品が購入できる。
市とコインロッカーの製造販売を行うアルファロッカーシステム=金沢区=、地元のパン店の協力で昨年1月、市営地下鉄関内駅に1台目を設置した。市内ではみなとみらい線馬車道駅やJR根岸駅などにも置かれ、今回で6台目。市は25年度末までに、市内30カ所の設置を目指している。
価格は780円と1200円の2つで、キャッシュレス決済専用。詰め合わせで定価より4割程安い価格で販売する。入荷は午前中(火曜除く)と夕方(土曜除く)の1日2回。アプリ上で売れ行きを見ながら追加補充しているが、ランチや仕事帰りに買う人も多く、品薄状態が続いている。
入荷中も続々と購入希望者が訪れ、「いつも売切れだったのでやっと買える」「メディアで話題になっていて気になっていた」という声が次々と聞かれ、SDGsロッカー自体の認知度の高さがうかがえた。
課題解決や店舗PRに期待
リベルベの神谷昌宏店長は、「閉店まである程度品数を揃えておく必要があり、廃棄が出るのが当たり前になっていた」と、パン業界の課題を説明する。これまでも残ったパンは店内で販売をしていたが、SDGsロッカーが人通りの多い場所に設置されているため、「食品ロス削減はもちろん、結果的に店全体の売上も伸びた」と導入効果を実感。また、新規の顧客開拓として店舗PRにも繋がっているという。
アルファロッカーシステムでは、「今後も市内外に設置を増やし、SDGsに貢献していきたい」と話し、設置場所近くのパン店に積極的な参加を呼びかけている。
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