地元商店街のフラッグのイラストを制作した漫画家 山田 眞里江さん(ペンネーム:山田 マリエ) 中区在住 37歳
父譲りの「漫画家マインド」
○…幼少期から今でも足を運ぶ地元商店街のフラッグのイラストを任された。「貢献できて嬉しい」と頬を緩める。キャラクターのモデルにしたのは、2011年に商店街のごみ置き場に捨てられていたところを家族に迎え入れた猫の「テマリちゃん」。依頼を受けたのはその愛猫が体調を崩し始めた時だった。「巡り合わせだったのかも」
○…『パタリロ!』や『翔んで埼玉』などで知られる漫画家の魔夜峰央さんとバレエダンサーの母のもとに生まれた。漫画に囲まれた環境で育ち、気づいたときには絵を描くように。立野小学校の卒業式では担任の先生に促され「漫画家になります」と言い切った。「会場はどよめき、帰ったら父に茶化された」と懐かしむ。バレエも幼少期から続け、高校は音楽科バレエコースに進学。現在は母が主宰する教室で子どもを指導する。「おしゃべりしてエネルギーをもらっています」
○…父のアシスタントも務める。頭で想像し自分一人で作品を描き上げる父と、人と交流する中でのエピソードを中心に描く自分は性格も真逆。「お互いの味だね」と話すという。「今後は父の作品をどう残していくかも考えていきたい」と声に力を込める。
○…「自分はこれがやりたい、という明確なものがあまりなく、人が求めることに応えてきた」と、歩みを振り返る。今年、SNSの名前を本名に変更したのは本腰を入れたいという思いから。「自分でキャラもストーリーも作って、『自分の作品』が描けるようになりたい」と話す。父からは「何か起こったらネタに」という英才教育を受けてきた。「父との日常もいつか世に出すかもしれないと、メモに残しています」。受け継いだ「漫画家マインド」で日々ネタを探し歩く。
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