JR東日本横浜支社は、今月から桜木町駅のリニューアル工事を行う。みなとみらい地区へのアクセス向上を目的とした横浜駅側の新たな改札口や高架下に商業施設を新設し、2014年夏の開業を目指す。
桜木町駅の改札口はこれまで関内方面の1カ所のみだったが、新たな改札口は横浜駅寄りに設けられる。これにより、みなとみらい地区へのアクセスが向上するほか、西区の高島町や戸部方面に出るにも便利になる。東横線の旧駅舎や高架下部分は横浜市が遊歩道や歩行者空間として整備を進め、一体で賑わい作りや周辺地区への回遊性の向上を目指す。
また、横浜側の高架下には店舗面積約3500平方メートルの商業施設を新設。運営は「CIAL」を運営する横浜ステーシヨンビルが行い、物販や飲食店が入る。
建物全体としては、みなとみらい側は船のマストをイメージした明るい外観で、国道16号線側はレンガ造りの落ち着いた雰囲気とする。また、観光客への利便性向上のため、手荷物預かり所や観光案内所を設けるほか、耐震補強工事や非常用発電機の増強など、「災害に強い駅」を目指す。
野毛には危機感も
改札口新設に伴い、地元野毛では、来街者がMM地区に流れることを懸念する声も。同駅前の商業ビル、ぴおシティ商店会の平出揚治会長は「我々も含めた野毛地区が取り残されるのでは、と危惧している。街全体の魅力を活かしながらお客様を引き付ける取り組みをしたい」と話す。
総事業費は20億〜30億円程度。2014年夏の開業を目指している。
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