横浜の総鎮守、伊勢山皇大神宮(池田正宏宮司)の常夜灯「照四海(しょうしかい)」の修復作業が終わり、1月21日に竣工奉告祭が行われた。
1882(明治15)年に和洋折衷のデザインで建設された高さ約9メートルの常夜灯。国学者・本居宣長の「天照皇大神の御神徳は四海(天下)を照らす」との言葉より名づけられ、その名の通り、高台から横浜港を行き来する船の目印としての役割を果たしてきた。
1923(大正12)年の関東大震災で損傷し、26年に横浜を代表する貿易商であった大谷嘉兵衛が中心となって再建。その際に現在のような宮型の屋根を持つ姿に変えられ、57(昭和32)年に当時横浜に拠点のあった野田醤油株式会社(現キッコーマン株式会社)が中心となって修繕が行われた。
そんな照四海も昨今は老朽化が進み、東日本大震災以降は節電のために点灯されてこなかった。
今回の修繕では屋根や本体部の修理のほか、省エネのためにLED電球が取り入れられた。
奉告祭を終え、池田宮司は明かりが灯った照四海を見ながら「何度壊れても修復されてきたこの常夜灯には横浜市民の気概を感じる。2020年の鎮座150周年に向け、これからも皇大神宮や横浜の行き先をしっかりと照らしてもらいたい」と話した。
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