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釣師の魚と酒処 みせ探訪（TANBOU） さかなかや 〈野毛〉
名物の囲炉裏焼きをどうぞ
自他共に認める”野毛マニア”の記者が今「旨い魚で酒を呑むならココ」と迷わずおすすめできる店―。
オープンからわずか２カ月。居酒屋激戦区で既に常連多数だというから、野毛の呑兵衛は嗅覚が鋭い…。一見敷居が高そうな店構えだが値段はリーズナブル。入ってすぐのカウンター越しの囲炉裏では、旬の魚介類や秋田さくらどりなど、こだわりの食材が備長炭でじっくりと焼かれている。串のまま渡された魚にかぶりつくと、パリパリの皮までがご馳走だと分かる。
大将の中谷（なかや）行孝さんは釣好きが高じ「半分趣味で開店しちゃった」と笑うが「魚を熟知している分、自分が旨いと認めたもの以外は絶対に出さない」と、釣師のプライドで店を切盛りする。
外れなしのメニューの中でも特におすすめは「魚市場のプロを唸らせた」という刺身。白身を中心に活〆した魚を寝かせ、旨みを十分に引き出した熟成肉ならぬ”熟成刺身”で提供。完全天日干しの塩で頂くと、むっちりした独特の食感と白身本来の濃厚な味に驚かされる。既にグルメ本や都内の高級寿司店で話題になっているが、熟成ピークを見極めるのは目利きのなせる業。通常地元以外出回らない石巻産「蒸しホヤ」もここでしか食べられない珍味。野毛に新たなブームが巻き起こりそうだ。
■中区宮川町３の77（Ｂ１Ｆ）／日ノ出町駅２分ドンキホーテ並び（営）18時〜24時（休）月曜※食べログあり
【電話】０４５・２４１・０１７３
これが噂の「熟成刺身」だ
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