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中区・西区版 公開:2017年5月25日 エリアトップへ

6月に通算100号となる2カ国語フリーペーパー「横浜シーサイダー」の発行に携わる ブライアン コワルジックさん 中区日ノ出町在住 46歳

公開:2017年5月25日

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酒と横浜を愛す米国人

 ○…2009年3月に創刊し、市内のイベントやグルメ情報を英語と日本語で伝えるフリーペーパー「横浜シーサイダー」。来月6月号で通算100号を迎える。スタッフとなったのは3年前。節目の号にも「良いことだけど、別に祝うことじゃない」と控えめだ。

 ○…米国マサチューセッツ州の出身。日本にやって来たのは15年前。それまで勤めていた会社が倒産したのを機に、バックパッカーとしてアジアを旅した。「住んでみたい」という気持ちが強くなり、英語の先生の資格を取って日本で暮らすように。「食べ物、場所、文化。アメリカと比べて全然違う。人の考え方も面白いと思った」。「おもしろい」の言葉ひとつとってもニュアンスで意味が変わる日本語に戸惑ったこともあったが、今では母国語のようにペラペラ、仕事帰りは職場の野毛で一杯やって帰ることもある。

 ○…英語の先生と並行し、川崎にあるクラフトビールのメーカー、ブリマー・ブルーイング(株)のイベントを手伝うように。その中でシーサイダーの社長に出会い「アメリカに帰る自分の代わりに働いてほしい」と頼まれた。出版の仕事はそれまで未経験。現在は「オペレーションマネジャー」の肩書きで、記事執筆や写真撮影を行う。紙面の多くは毎月のイベント紹介。外国人の立場から、分かりやすい紙面作りに注力する。

 ○…「シーサイダー」以外にもクラフトビールをテーマにした「ジャパン・ビア・タイムズ」、日本酒文化を世界に発信する「Sake Today」の2誌の制作にも携わり、日本各地の醸造所を回る。来日して最初に暮らした静岡の家の近くに酒蔵があったことから、日本酒にも興味を持つように。「”正雪”の酒蔵。アメリカで飲んだSAKEと違って美味しかった!」と地元の歴史上の人物名を冠した由比の銘酒を語る。デスクの上にはクラフトビールの空き瓶がオブジェに。酒と横浜を愛する男だ。

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