中図書館の館長に就任した 島田 和久さん 中区在勤 60歳
地域に愛される図書館に
○…「ただ本を貸すだけでなく、横浜の郷土史研究に協力するなど利用者の必要に応じたサービスを提供できれば」と地域に寄り添った図書館運営を目指す。自身も読書好きで、図書館で借りて気に入ったものは購入して何度も読み返すほど。最近は藤沢周平の作品を読むことが多く、「歳をとると不思議なことに時代小説をよく読むようになるんですよね」とおどける。
○…小学生の時に父親の転勤で鳥取から横浜に転居し、現在は妻の実家がある横須賀に住む。「サザエさんでいうマスオさんみたいなものですよ」と笑う。館長就任以前は横浜市職員として青少年育成事業に関わることが多く、本が子どもの成長に果たす役割にも造詣が深い。「読み聞かせは子どもの創造力や情緒を育むと言われているんですよ」と話す。司書が近隣の小中学校に赴いてテーマに沿って本を紹介し、読書の楽しさを伝えるブックトークや読み聞かせボランティアなど、図書館からの働きかけを続けていきたいと話す。
○…趣味はランニングで、家の近所の海岸沿いをひと月に100Kmから150Kmほど走るという。「その後のビールが美味しいんですよ」と声を上げて笑う。ここ3年ほどは年間3回フルマラソンにも挑戦しており、「そろそろ横浜マラソンの抽選結果が分かる頃なのでそわそわしています」と意欲的だ。将棋も好み、中学2年の息子と対局することもあるというが、「まだ父親の威厳を保っていますよ」。大学生の長女は遠方で一人暮らしをしており、「妻はさみしく思い、私は心配しています」と親心をのぞかせる。
○…今後は地域の住民に愛される図書館にすべく、地域の人を大事にしていきたいと話す。「中区は外国人も多いので、それぞれに対応した書籍やサービスを提供する必要がある」ときめ細やかな対応の必要性を強調する。また司書など職員が十分に力を発揮できるよう、環境を整えていきたいと穏やかに語った。
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