横浜市が導入して4年目となるコミュニティサイクル事業「ベイバイク」。その貸出返却拠点(ポート)がこのほど、中区の弥生町と不老町のセブン‐イレブン2店舗に開設された。コンビニへの設置は市内初。市は「近くて便利」な場所で利用できるとして、ベイバイクの一層の利用増を期待する。
ポートが設置されたのは、セブン‐イレブンの「横浜弥生町3丁目店」と「横浜不老町1丁目店」で、それぞれ自転車台数は3台と8台。今回の設置により、ベイバイクのポート数は計52カ所となった。
これまで、ほとんどのポートは関内地区やみなとみらい21地区を中心に設置されてきた。一方で6月には、南区の地下鉄阪東橋駅・南吉田小学校交差点・南区総合庁舎の3カ所にもポートが設置されたばかりで、今回のコンビニ2カ所増設により関外地区は7カ所となった。市都市交通課は、関外地区における利便性・回遊性のより一層の向上を期待する。
市は、2012年にセブン&アイグループ3社と地産地消や食育、観光振興・文化振興など7分野において相互連携を強化する「地域活性化包括連携協定」を結んでおり、今回のポート設置はその一環。
8月4日、弥生町の店舗でポートの設置に立ち会ったセブン‐イレブンのスタッフは、「ベイバイクを利用される方が、お店で買い物をしていただけるとうれしい」と話していた。
大手コンビニのローソンでは、ベイバイクのパス券を26店舗で販売しており、市としては他コンビニとの連携も進めていく方針だ。
同事業の実施主体は市で、運営は(株)ドコモ・バイクシェア=東京都墨田区。自転車は、52カ所のどのポートでも借りることができ、またどのポートでも返却することができる。そのため、観光客などが利用するケースが多く、また一部には通勤に使用する人もいるという。7月末現在で自転車は約400台。
利用には会員登録が必要で、1回利用(30分162円)や月額会員などがある。利用可能なのは午前6時〜午後10時。登録者数は今年3月末現在、累計約5万6千人で、昨年同時期から約1万7千人増加している。
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