市政報告 健康寿命日本一を目指して 自民党市会議員 松本 研
「健康寿命」とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
横浜市の平均寿命は男性が81・37歳、女性が87・04歳ですが、現在の健康寿命は男性が71・52歳、女性が74・48歳となっており、平均寿命と健康寿命の差が拡大することが、医療費や介護給付費の増大の要因といわれています。
そのため、健康寿命を延伸する取り組みが重要な施策の一つです。2018年の横浜市の高齢化率は24・2%ですが、今後も更に高齢化が進み、25年には高齢化率は26・0%になると推計されています。高齢化が進むことに伴い要介護認定者数は16万人から21万人に、認知症高齢者数も14万人から20万人になると見込まれています。そして、介護認定者数の増加に伴いサービスの利用が増加することから、介護保険給付費は、25年には約3500億円が見込まれており、15年と比べ約1000億円増加すると推計されています。
横浜市の事業で健康ウォーキング
横浜市では「健康寿命日本一」を目指すなかで、市民の皆さんが日常生活の中で気軽に楽しみながら健康づくりに取り組んでいただくために、18歳以上の市内在住・在勤・在学の方を対象に「よこはまウォーキングポイント」を14年から開始し、今年で5年目を迎えました。歩数計を活用し、歩数に応じたポイントにより、抽選で景品が当たる健康啓発イベントです。
開始当初は生活習慣病予防につなげていくことを意識して、対象年齢を40歳以上で実施したところ、ユニークな取り組みとして市民に受け入れられました。さらに若い世代にも健康づくりに参加していただくために、対象年齢を18歳以上まで拡大しました。現在は、歩数計アプリの配信など利用しやすい仕組みを導入することで、32万人を超える方々に参加いただいています。
昨年度の利用状況調査では、利用者の51・2%の方が「1日の平均歩数が増えた」、29・3%の方が「参加をきっかけに運動をするようになった」、41・5%の方が「参加をきっかけに健康になったと感じる」と答えており、運動習慣の変化やメタボリックシンドロームなど生活習慣の改善がみられる結果がでました。
そこで、横浜市では「よこはまウォーキングポイント」を利用して、継続的な健康づくりにつなげていくために、18年から4年間で参加者を36万人に増やすことを目指す取り組みとして、今年4月から新たに年間を通して継続的にウォーキングしている方を表彰する取り組みなど、市民の健康づくりの拡充に取り組んでいます。
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