神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2020年3月19日 エリアトップへ

〈連載【11】〉市が方向性素案公表 IRと横浜 推進前提に意見公募

公開:2020年3月19日

  • LINE
  • hatena
区役所などで配布されている概要版
区役所などで配布されている概要版

選ばれる目的地に

 横浜市は、IR(統合型リゾート)の方向性を示す素案をホームページなどで公表し、4月6日まで市民から意見を募集している。

 市が2020年代後半を目標に山下ふ頭への整備を目指すIR。素案で示された基本コンセプトは「横浜イノベーションIR『横浜を世界から選ばれるデスティネーション(目的地)へ』」。会議場や展示場などのMICE施設やホテル、劇場、カジノなどのエンターテインメント施設からなるIRと臨海部の魅力を融合して、世界各国の人々が「日本に行くなら横浜に行ってみよう!」と思ってもらえるようなIRをめざす。

 このコンセプト実現のために示されたのが【1】世界最高水準のIR実現【2】都心臨海部との融合【3】オール横浜による観光・経済のイノベーション、そして【4】安全・安心対策の横浜モデルの構築だ。

安全・安心対策示す

 4点目は市民からの不安にも配慮し、負の側面を取り上げている。

 IRを構成する一つであるカジノはギャンブル依存症、青少年への悪影響、マネー・ローンダリング、反社会的勢力の関与、治安悪化などが懸念されている。依存症に対しては対策基本法に基づいて県が20年度中に策定する基本計画に沿って対策を進めることや、医学部を持つ横浜市大の役割強化をうたう。

 また市独自にIR事業者に対して依存症の普及啓発や24時間の相談体制などを求める。治安対策については法令に基づき県、県警察、事業者と連携して未然防止を強化する方針だ。

「方針撤回はない」

 素案はIR実施方針の方向性を説明するもので、経済効果などの根拠や懸念事項への詳細な取組は示されていない。また林文子市長は、記者会見などを通じ意見募集はあくまでも有用な意見を政策に反映させるもので誘致反対が多く出されても方針を撤回することはないと明言している。

 市は、意見募集を踏まえ今年6月にIRの実施方針を公表。20年度中に事業者を選定し区域整備計画を策定後、市会議決を経て21年度前半に国に申請したい考えだ。
 

中区・西区・南区版のコラム最新6

私のまちの連合会長

地区連合町内会インタビューvol.10

私のまちの連合会長

埋地地区連合町内会会長 藤平 保之さん

11月7日

レーモンドとスタンダード石油社宅 

本牧 気まぐれ歴史散歩 84 

レーモンドとスタンダード石油社宅 

10月31日

ノーベル平和賞受賞 日本被団協事務局次長・和田征子さん「被爆者の言葉が核抑止に」

赤レンガの洋館「馬車道十番館」で文明開化気分に浸る

横浜ほっこり純喫茶【2】

赤レンガの洋館「馬車道十番館」で文明開化気分に浸る

本紙記者のひと息時間

10月19日

横浜とシュウマイと私

連載コーナー44

横浜とシュウマイと私

「先生の愛したシウマイ」

10月17日

地元奉仕団体 新会長の横顔  Vol.7

あっとほーむデスク

  • 10月17日0:00更新

  • 7月18日0:00更新

  • 7月4日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook