西区選出で横浜市会議員を2期8年務めた菅義偉氏。横浜初の総理大臣誕生の報を受け、市議一期目から菅氏の活動を支援してきた谷昭夫・くに子夫妻=中区新山下=は、一言、「よかったなぁ」と笑顔で語った。
付き合いは40年余
菅氏とは小此木彦三郎衆議院議員(当時)の秘書時代からの付き合いで、その関係は40年余になるという。
個人タクシー業を営んでいた谷さんは、自ら同業者のグループを立ち上げ、仕事の関係で小此木事務所に出入りしていた。そこで菅氏と知り合った。
市議一期目の選挙には菅氏を支援する中心メンバーの一人として奔走。当時、西区には自民党の現職議員がいたにも関わらず当選を果たした。
その後、市議2期目、国政も2回目の選挙まで菅事務所に詰めていた。谷さんは菅氏を「とにかくまっすぐな人ですよ」と評する。「私は菅さんをボスだと思っている。自民党総裁選の際には応援の電話をした。はがきに『大勝利 信念一筋』とだけ書いて送った」と明かした。
9月16日に菅氏が首相に選出。谷さん宅には菅氏の妻・真理子さんの直筆と思われる感謝の思いがしたためられたはがきが23日に届いた。
谷さんは「忘れないでいてくれる」と目を細めていた。
「やると決めたらやる」
菅氏の市議挑戦当時、秘書として共に地域を回った清水富雄市会議員=西区=は、菅氏について「やると決めたらやり通す人。当時、西区の人口が7万5千人程度。世帯数で言えば3万くらい。すべて回ろうという徹底ぶりだった」と振り返る。
西区西戸部町の願成寺の楠雅翔住職は、2010年、父親の通夜に菅氏が東京から駆け付けたことを振り返った。「通夜が終わった後でしたが、焼香を上げにきてくれた。うれしかったですね」と話した。
20代後半のころから選挙を手伝ってきた小田原秀治さんは「市議一期目だったと思うけど、西区中央の事務所で『なめられないように』って役所の人が用意した議会の質問資料を自ら書き直していたのを覚えていますね」と話していた。
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