料理レシピ投稿・検索サービスを運営するクックパッド(株)が5月6日、みなとみらいへ本社を移転した。今後は生産地と生活者双方に近い立地を生かし、市との連携も強化しながら新規事業を推進していくという。
クックパッドの本社は東京・恵比寿から、各社の専有スペースとシェアオフィス機能を併設する「WeWork オーシャンゲートみなとみらい」=西区みなとみらい3=に移転。約400人の従業員が働く。現在は出社頻度を部署ごとに設定しているが「 将来的な出社勤務を前提に、サービス開発に最適化した柔軟なオフィス運用を行える場所」と判断した。同社のJapanCEOである福崎康平さん(30)=人物風土記で紹介=は移転にあたり「横浜は都会でありながら生産地へのアクセスが良く、市場や商店街などの多様なつくり手や生活者とも密接に関われる。オフィスや地域のマルシェなどの街中にもつくり手が集まる環境や仕組みを作っていけたら」と話し、従業員の職住近接も促進する。
同社はレシピサービス「クックパッド」を1998年に開始。23年経った今、日本を中心に世界76カ国・地域で展開する主力サービスだ。また、2018年より展開している生鮮食品EC「クックパッドマート」などの新規事業にも注力する。
市との連携強化も
クックパッドマートは、地域の生産者が出品する生鮮食品をスマホアプリで購入し、近くのコンビニや商業施設などに設置された生鮮宅配ボックス「マートステーション」で好きな時間に受け取れるサービス。受取拠点は入居者を対象としたマンションへの設置も進んでおり、現在市内85カ所に設置されている。
横浜市はこの生産者と消費者をつなぐサービスが商店街の活性につながるとし、昨年11月に同社と連携協定を締結。生産者向けの共同集荷所を、中央卸売市場など市内4カ所に設けている。
市経済局商業振興課は「集荷所と受取所を増やし、商店街の販路拡大や市民の買い物支援につなげたい。横浜移転を機に両者の広報活動を強化し、さらに連携を深められたら」と期待する。
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