神奈川大学みなとみらいキャンパスの学生団体「Lucharis(ルカリス)」はこのほど、ペットボトルの「ポイ捨て」を防ぐ環境啓発ポスターを制作。7月29日には、コカ・コーラ ボトラーズジャパン(株)の協力で同キャンパス内の自動販売機と横浜中華街にある自動販売機横のごみ箱に同ポスターが掲示された。
飲料販売会社が協力
この取り組みは、中華街にある自販機横のごみ箱がタピオカドリンクの容器でふさがれており、ペットボトルが道ばたに転がっていた現状を学生団体・ルカリスが目の当たりにしたのがきっかけ。この団体は、地球上でおこる強制労働や環境破壊、性差別などの社会課題の本質を見極め、自らの行動に結びつけたいと経営学部3年生の石垣流香さんと松本ひかりさんの2人が2021年5月に設立した。
同団体は、中華街でのポイ捨てが恒常化する現状を変えていきたいと活動を模索するなかで、松本さんがNPO法人アクションポート横浜(高城芳之代表理事)=中区山下町=のインターンシップ事業に参加した経験から市内で多くの人脈を持つ高城代表に相談。高城代表がコカ・コーラボトラーズジャパンの山本剛横浜支店長をつないだことで、取り組みが進展した。
山本支店長は「ペットボトルの商品を提供する企業として、資源化に導く取り組みには力を入れています。学生さんたちと目指す方向が同じでしたのでコラボしたいと思いました」と振り返る。
昨年11月からウェブ会議などを通じて3者で打ち合わせを展開。呼びかける文章やデザインのアイデアは同団体が考え、掲示する自販機やポスターサイズの調整などは同社が担当。
ポスターは同キャンパス内の自販機と中華街=中区山下町140=の自販機横のごみ箱に掲示されている。学生団体が制作したポスターは、ペットボトルが分解されるには約450年必要なことを強調したものや「ペットボトルで変えられる未来がある」などのメッセージを発信している。今後は、横浜駅から横浜中華街間のその他の自販機にも展開する予定。
同団体は「自分たちが発信したいことが、コカ・コーラさんや高城さんの協力をいただいたことで形となり、本当に嬉しいです」と話した。
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