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中区・西区版 公開:2022年3月10日 エリアトップへ

【Web限定記事】タウン記者がゆく 本を通じ、うさぎの魅力を発信 関内の「本屋うさぎ道」に潜入

文化

公開:2022年3月10日

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店頭に立つ米澤さん(3月2日撮影)
店頭に立つ米澤さん(3月2日撮影)

 3月3日はひな祭り…だけでなく、耳の日にちなんで「うさぎの日」でもあることを知っていましたか?

 その前夜祭と称して3月2日、中区北仲通にあるうさぎ専門本屋「本屋うさぎ道」で、うさぎの日祭りが開催されると聞き、うさぎ(グッズ)好きの記者が、早速現場に急行しました。

 飼う前に知って欲しい

 うさぎをモチーフにした絵本や飼い方の専門書など、約20冊が並ぶ「本屋うさぎ道」は、38cm四方の1棚だけでやっている、小さな本屋。関内のブックマンション「まちの本屋 LOCAL BOOK STORE kita .(ローカルブックストアーキタ)」にありました。ここでは1人1棚を借り、様々な店主が集まって運営する「ブックマンション」という仕組みをとっています。

 外出自粛やテレワークが進む中、近年ペットを飼う人が急増しましたが、うさぎは屋内でも飼いやすいペットなため、国内飼育頭数は約160万羽ともいわれているそうです。しかしその一方で、安易にペットを飼い始めたことによる、飼い主の「飼育放棄」も社会問題になっています。

 店主の米澤智子さん=相模原市在住=も、コロナ禍でうさぎを飼い始めた一人。「当時うさぎの飼い方について周りに相談できる人がいなかった。飼いはじめてから知ったことも多く、困ったこともあった」という自身の経験から、「うさぎの飼い方や魅力を、もっと多くの人に伝えたいと思って、地元横浜で開店しました」と、同店を開いたきっかけを話します。

 3月2日に行われたイベントでは、うさぎ関連の本や写真集、グッズなどの販売のほか、うさぎを飼う魅力や注意点などを米澤さんが講演。「うさぎを診察できる動物病院が意外と少ないので、事前の病院探しが大事」と、教えてくれました。

 ちなみに、飼い始めてから旅行などの遠出は気軽にできなくなったそうですが、それに関しては「そもそも可愛くて外出する気持ちがなくなったので、問題ありません」と笑顔。まだ「うさぎ歴」は1年ほどですが、夫婦でうさぎの可愛さに日々癒されているようです。

思わぬ出会いが楽しい

 他の本棚を見回すと、鳥取県に特化した本屋や地元のビール会社がセレクトしたビール本を扱う本屋、食べ物にまつわる本だけを集めた本屋など、小さな棚1つ分に、オーナーさんの「好き」がギュッと詰まっていて、見てるだけでも楽しい。本のラインナップを見ただけで、「このオーナーさんと仲良くなれそうだな」と思うこともありました。

 実際米澤さんも、うさぎを飼っている人から声をかけられたり、子どものためにうさぎの絵本を買ってくれたお母さんがいたり、本を通じて思わぬ出会いや交流が生まれているとか。誰かの「好き」に会いに、ぜひ立ち寄ってみてください。

 「まちの本屋 LOCAL BOOK STORE kita .(ローカルブックストアーキタ)」の詳細はhttps://note.com/kita_books

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