野毛地区振興事業協同組合(平出揚治理事長)がこのほど、公共道路である「野毛ちかみち」でワゴン販売事業をスタートした。野毛エリアのにぎわい創出を目的に、マルシェなどを行う企業・団体を募集している。
野毛ちかみちは歩行者専用の公共道路として、野毛地区や横浜市営地下鉄・JRの桜木町駅などをつなぐ動線になっている。一般的に公共空間は特定の団体や企業が活用することはできない場所だが、野毛地区の活性化に取り組む同組合は、この道路ににぎわいをもたせることで野毛地区の活性化につなげようと委員会を立ち上げ、2015年頃から横浜市都市整備局と協議を重ねてきた。19年2月に「野毛ちかみち活用事業」の第1弾として、地下道の支柱を使ったデジタルサイネージ(電子看板)=写真左=を4カ所設置。企業広告などを発信している。
共生社会の推進にも
今回のワゴン販売事業は「のげちかマルシェ」と名付けられ、第1回目が7月6日から3日間、市内の障害者地域作業所による手作り菓子や雑貨の販売が行われた。
組合では10年ほど前からワゴン販売の構想があったが、公道ということで各所との調整が難航していた。市精神障害者地域生活支援連合会の大友勝代表がコロナ禍で作業所の販路拡大を模索するなか、共生社会の推進を掲げる市の事業目的と合致し、開催が実現した。同会では「思った以上に人通りが多く売上も好調だった。継続的に開催ができたら」と話す。
同事業の委託運営を行う(一社)アゴラでは「1日約4万人の往来がある場所。市庁舎移転やみなとみらいの開発が進みさらに利用価値が高まっている」と説明。街の活性化が主目的のため1区画10平方メートル、4区画セットで1日2万2千円と駅近立地でも利用しやすい「野毛価格」で提供しているという。平出理事長は「多くの企業・団体に利用してもらうことで野毛の街のにぎわいにつなげられたら」と話した。
のげちかマルシェは飲食や文化芸術など野毛の特性を生かしたエリアの魅力アップや誘客、共生社会の実現に繋がるものが対象。(問)アゴラ【電話】080・4072・1181
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