横浜港大さん橋国際客船ターミナルで写真パネル展を開く 堀内 利通さん 中区北方町在住 84歳
港の現場を撮り続け
○…写真パネル展のタイトルは「港で働く男たち」。これまで撮り続けてきた膨大な写真の中から、「人が写っているものを選んでUSBに入れました。あとは主催者にお任せ」と話す。横浜港振興協会の広報誌創刊150号で特集されたのがきっかけとなり、今回のパネル展に。大さん橋国際客船ターミナルのリニューアルオープン20周年の記念事業だ。
○…鹿児島県の出身。集団就職で横浜へ。商事会社を経て、1963年に東洋船舶作業株式会社に入った。荷役作業などを担う現業部に配属。臨時作業員の募集から人員配置、安全作業、貨物の積みあげの確認など、現場に長年かかわってきた。その後、社長を務め現在は相談役に。そんな仕事の傍らシャッターを切り続けてきた。「若いころはいいカメラが持てなくてね。ニコンのF2、F3なんかを人から借りた」と目を細める。
○…「幼稚園に通わせたい保護者がとっても多かった」と、港湾団地の子どもたちを思い幼稚園開設に尽力。錦町5番地の和光幼稚園理事長も務める。「現業は朝が早い」と語り、今も規則正しい生活を送る。万国橋近くのカフェには毎朝通う。元気の秘訣は「歩くこととカフェのコーヒーを飲むことかな」。家庭菜園も好きで、スイカやカボチャなどスマートフォンの画像を見せながら「ミニトマトは1日に80、90は採れた」。
○…撮影日ではなくても鞄に小型のカメラをしのばせる。「このデジカメ。逆光の補正はついているしズームは50倍」と機能の話に熱が入る。3日から始まるパネル展について「港の仕事は昔と今では、やり方や船も全然違う。そんな歴史を知る機会になればいいかな」と話し、これからも市民カメラマンとして港を撮影し続ける思いだ。
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9月12日