市政報告 地域資産 活かしたまちづくりを 自民党市会議員 松本 研
4月に行われた統一地方選挙におきましては、多くの皆様のご支援をいただき8期目の当選を果たすことができましたが、選挙戦を通して地域の資産を活用したまちづくりの大切さを訴えさせていただきました。
三溪園は、横浜港の生糸貿易で財を成した原三溪によって、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物を巧みに配置した日本庭園で大正11年に完成しました。
しかし、戦災で大きな被害を受けたため、その後、昭和28年に横浜市に譲渡・寄贈されたことを機に、(財)三溪園保勝会を設立し、復旧工事に引き続き同財団が管理・運営を行ってきました。
平成19年には三溪園全体が国の名勝に指定され、10棟の重要文化財と3棟の市指定有形文化財を擁する、横浜にとっても重要な和の観光資源となっています。国内外から多くの方々にお越しいただき、四季折々の花や庭園の風情を楽しんでいただいています。
一方で新型コロナウイルスの感染拡大以降、来園者が大幅に減少しました。そこで、コロナ禍においても文化遺産の保存・活用を通して、歴史・文化の継承とその発展を図り、潤いある地域社会づくりに寄与するとともに、日本文化を世界に発信することを目標に、文化財の適切な維持管理に加え、来園された方々に感動を与えられるよう良好な受入環境整備を進めてきました。
三溪園 魅力発信に受入環境を整備
三溪園の魅力に満足いただけるよう、正門の竹垣のリニューアルや100周年を記念した臨春閣の保存修理事業・一般公開、園内のWi─Fi環境の整備やホームページのリニューアルなどの受入環境整備に取り組んできたことなどにより、令和4年度の来園者数は30万人を超え、令和元年度の約83%まで回復しました。
横浜市では、更なる活用の可能性を目指し、令和4年7月より「三溪園における用途規制緩和に向けた調査」を実施し、駐車場の混雑による周辺道路の渋滞対策、正門周辺におけるバス待合機能の充実、園内を眺めながら憩えるカフェや和食を提供できる空間の整備、期間や人数を限定した園内の歴史的建造物での宿泊体験などの検討を進めています。
新型コロナウイルス感染症の収束が見えてきたいま、インバウンドの回復に向け、三溪園の魅力を更に高めるとともに、地域の資産を活かした活力あるまちづくりに取り組んでまいります。
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