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野毛小路のアーチ見納め 5月22日から撤去

社会

公開:2023年5月18日

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昭和レトロな雰囲気が漂う野毛小路のアーチ。野毛に来た記念に写真を撮る人の姿が多く見られる
昭和レトロな雰囲気が漂う野毛小路のアーチ。野毛に来た記念に写真を撮る人の姿が多く見られる

 野毛小路に3基設置されていたアーチの撤去工事が、5月22日から行われる。これにより、約35年にわたり同通りのシンボルとなっていたアーチが姿を消すことになる。

 今回の撤去は、老朽化により安全性の確保が難しくなったことが理由。同通りをまとめる野毛小路会では、10年以上前から課題に挙げ、専門家に調査を依頼しながらアーチの建て替えを模索していた。しかしその間に市の道路占有許可基準の改正があり、車歩道幅が4mの野毛小路は許可基準を満たせなくなったことから、新規アーチの設置を断念。最終的に、構造上撤去するのが難しい支柱の一部を残して解体・撤去することを決めた。

 野毛小路会の加藤一会長=今号人物風土記で紹介=は「野毛らしい風景の一つが無くなるのはさみしいけれど安全には代えられない。今後についてはまだ未定だが、にぎわい創出のため、野毛小路の文字を掲げた何かを設置できたらと思っている」と話している。

3代目のシンボル

 野毛小路の初代アーチは昭和30年代前半に設置=写真下。当時はJR桜木町駅から国道16号線と桜川新道を渡ってすぐの場所に位置するメイン通りで「野毛商店街」と呼ばれていた。飲食店のほか、生鮮食品や菓子屋、日用品を扱う物販店、銭湯や映画館もあり、昼夜問わずにぎわっていた。

 現在のアーチは1989年に設置された3代目。全長10mで、バブル期に設置されたこともあり、かなり豪華な仕様になっているという。看板上部にあった時計と、4基のうち塩害が酷かった桜木町駅側の1基は老朽化が進み、10年ほど前に既に撤去している。野毛にある他のアーチも道幅の関係で新規設置ができないため、今回の撤去が先行事例になる可能性が高いと推測される。

 5月22日から撤去作業が始まるため、21日が見納めとなる。点灯は午後6時から12時まで。

「野毛商店街」と書かれた初代アーチ(1960年頃。野毛小路会提供)
「野毛商店街」と書かれた初代アーチ(1960年頃。野毛小路会提供)

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