横浜阿波おどりプロジェクトの会長を務める 越後 巧さん 西区藤棚町在住 43歳
阿波踊りで地域づくり
○…6月4日の藤棚まつりで阿波踊りを披露し、11日には阿波踊り体操の体験会を主宰する。「健康づくりに役立ちます。誰でも参加できる親しみやすさが特徴」と話す。「コミュニティーづくりの手段として、阿波踊りはいいなと思った」と、2019年に藤棚を中心に活動する阿波踊りの「連」(チーム)を立ち上げた。また、市内の他の連と連携した「横浜阿波おどりプロジェクト」も始動させている。
○…進学した徳島大学で、その伝統芸能に出会った。同じ四国の香川出身だが、やはり本場は違う。入部したアメリカンフットボール部をはじめ、所属した工学部にもそれぞれ連があり、当然のように徳島の夏の一大イベント「阿波おどり」に参加、カルチャーショックを受けたという。「まち全体が祭りなんですよ。最強の2拍子。みんなトランス状態というか」と笑った。
○…大学卒業後、就職で東京へ。現在は名古屋の会社で新規事業を手掛ける。平日は名古屋、週末は横浜という多忙な日々だ。藤棚に移り住んだのは19年初頭。妻の実家が西区ということもあり決めた。阿波踊りがコミュニティーづくりに良いと考えていたことから、連の立ち上げだけでなく、早速、地元商店街に働きかけイベントにも出演。今ではみなとみらいの神奈川大学とも阿波おどりプロジェクトで連携する。
○…最終的な目標は「共同体をつくること」。地域のつながりが希薄化する現状に「皆がより良く生きるための市民活動の存続が危うくなってくる」と警鐘を鳴らす。そこで、定期的な練習を通じて幅広い世代の人々が交流できる「最強のツービート」をテコに、持ち前の行動力でコミュニティーづくりを進める。
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