横浜みなと博物館=西区みなとみらい=では「企画展 関東大震災100年 船と港から見た関東大震災」が11月5日まで行われている。
今回の企画展は、船と港という視点から関東大震災の被害と復興をとらえた内容。当時の写真や動画などの資料が約270点並んでいる。
展示は震災前の横浜港からはじまり、関東大震災発生時の港の被害状況、その後、船による救助活動の様子、復旧工事や港の拡張と復興の完結など震災による港の変化、震災の教訓を生かした防災の取組などが時系列ごと紹介されている。
同館で学芸員を務める三木綾さんは「多くの救援物資や避難民を乗せることができる船は、震災で避難・救援の役割を担っていた」と話す。また震災後、約2年という短期間で完成した横浜港復旧工事の様子を収めた写真は同館で初めて公開。復旧工事の完成を祝う竣工祝賀会の写真からは、多くの人が集まり港の復興を喜んでいたことを知ることができる。
同館館長の伊藤友道さんは「過去の災害に学び、現在の防災について『わがごと』として考えるきっかけになれば幸いです」と話す。
防災意識向上に柳原良平オリジナル「アートトワレ」なども
同企画展に合わせて、同館ミュージアムショップでは来館者の防災意識を高める防災関連商品として、インテリアになる備蓄用トイレ「アートトワレ」の柳原良平バージョン(2柄、各税込1760円)と柳原良平の切絵作品がパッケージに描かれた「ふねのかんぱん」(税込432円/ゴマの乾パン10枚入り)を販売している。アートトワレは数量限定。
開館時間は午前10時から午後5時(最終入館4時30分)まで。入館料は一般500円、65歳以上400円、小・中・高校生200円。月曜休館(祝日の9月18日と10月9日は開館し、翌平日は休館)。問い合わせは同館【電話】️045・221・0280。
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