プロスポーツ選手らのデュアル(二重)キャリアやセカンドキャリアの支援を目的とした「ビジネススキル研修」が8月31日、警備業大手・(株)KSP=中区山吹町=の馬車道事務所で行われた。中区に本部を置くアイスホッケーの「横浜グリッツ」から2人、サッカーの「YSCC」から3人が参加。
この研修会はKSPが初企画。同社はこれまでも、どの業種でも必要な新人・若手社員向けのビジネススキル基礎研修を開発してきた。その内容を生かしてプロスポーツチームに参加を呼びかけた。
当日はサービス業に特化したセミナーを手がけるKizuki LABの高野健一代表が、コミュニケーションの重要性や転職や副業が当たり前となっている社会状況、社会人として必要な基礎力などを解説。その後、グループワークで目標達成について必要な取組などを話し合った。
支援の広がり 期待
働きながら競技活動を行う横浜グリッツの古川駿選手と務台慎太郎選手は、現在働く会社で入社以降、様々な研修を受けたが「今日の研修テーマは初めてだったので、良い学びになりました」と話した。講師の高野さんは「若手アスリートが抱える、経済的な不安やキャリアへの不安を少しでも払拭することができれば」と語っていた。
KSP企画・人材開発室の細野陽介室長は、横浜にはプロスポーツチームが7競技13チームあるとして、「選手たちが安心してスポーツに打ち込める環境を横浜の企業と連携してつくりあげていきたい」と話していた。
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