神奈川大学陸上競技部駅伝チームを長年にわたり率いてきた大後栄治さんが、1月3日に駅伝監督を勇退した。同18日には監督交代記者会見を実施。大後さんの教え子でもある、中野剛さんが後任に就任した。
35年の歴史に幕
大後さんは1989年、チームの強化を託されコーチに就任。91年に18大会ぶりの箱根駅伝出場を果たした。97年に初優勝すると、翌年に監督に就任して連覇を達成。2017年には、全日本大学駅伝で20年ぶり3回目の優勝に輝いた。コーチ時代を含めて35年間チームに携わった大後さんは、「91年の出場権獲得が一番の思い出。勝てない時期もあったが箱根と全日本の2大会を勝った監督はめったにいない。機会をくれた大学や学生、関係者の皆さんに感謝したい」と語った。
自身は日本体育大学でマネージャーとして駅伝に取り組んでいた大後さん。選手経験のない異色のキャリアの中で、「コミュニケーションを大切に、面談もよくやっていた」と対話を通してチームをまとめてきた。
襷を引き継いだ中野さんは、神奈川大学時代に大後さんの下で選手として活躍。実業団でも選手、指導者としてキャリアを重ね、21年にコーチとして母校に戻った。「大後さんは、常に冷静で親身な指導者だった」と話す中野さん。「主力の4年生が抜けたが、元気があるメンバーが揃い成長に期待したい。粘れてしぶといチームを目指していきたい」と意気込みを語った。
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