横浜文化体育館の跡地で建設が進められていた「横浜BUNTAI(ぶんたい)」=中区不老町=がこのほど完成し、4月1日に開館する。街の新たなランドマークとして、スポーツや音楽などにぎわいの拠点となる。
前身の横浜文化体育館は、2020年9月に閉館。その後解体され、22年1月から今年1月まで丸2年の工事期間を経て、横浜BUNTAIが完成した。
地上3階建てで、延床面積は約1万5460平方メートル。メインアリーナと体育室、ラウンジカフェなどを備える。アリーナは約2500平方メートルで観客席収容人数は約5千人。コンサートやプロレスなどのイベントのほか、バスケットボールや卓球、バレーなどのスポーツの試合や大会などプロ・アマ問わず利用できる。同館の浅原誠治館長によると「年内の土日は既に予約で埋まっている状態」だという。2020年7月には同施設のサブアリーナとして、「横浜武道館」(3千人収容)が先行開館している。
名前は市民の声を踏まえて「文体(ぶんたい)」の愛称を取り入れた。民間の力を活用して公共事業を行うPFI事業として、電通を代表企業とする19社で構成される(株)YOKOHAMA文体が運営を行う。
併設する「ホテルコメント横浜関内」(116室)も同日オープンする。2階部分で両施設に行き来できるように設計されており、宿泊者専用のサウナ付き大浴場を完備。ホテル直営のレストランは一般利用が可能となる。
式典に市民2千人
3月23日には開館記念式典が行われ、公募で当選した市民約2千人が参加した。式典で山中竹春市長は「横浜のさらなるにぎわいを生み出し、市民に末長く愛される施設にしていきたい」とあいさつ。来賓の瀬之間康浩市会議長、横浜商工会議所の岡田伸浩副会頭が祝辞を述べたほか、ゲストに横浜ゆかりの俳優・竹中直人さんとタレントの秋元真夏さんが登場した。横幅26mの大型ビジョンを用いて横浜文化体育館の歴史を映像で振り返り、地元の学生らによるマーチングや、県・市バトン協会所属の子どもたちによるパフォーマンスで華やかに祝った。
こけら落としは、近年開館したぴあアリーナMMやKアリーナ横浜に続き、横浜出身の「ゆず」が4月6、7日に行う。10、13、14日にはビー・コルセアーズの試合、5月25・26日には「ハマフェス」と連携した市民向けイベントが予定されている。
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