現役エンジニアの指導のもと、ソニー(株)が開発、販売しているCDラジカセを分解するワークショップが8月17日、ソニーシティみなとみらいで開催された。小学校3年生から6年生25人が参加した。
工具の正しい使い方などのレクチャーを受けながら部品を1つ1つ取り出し、内部の様子を観察。音は振動でできていることや製品には電気と磁石の力が活用されていることなど、日常の経験や学校の学習を交えた解説を受け、音響機器の仕組みを学んだ。終了後は感電・火災・ケガなどの原因となるため、一般の人は自宅で製品を分解しないようにとの説明も。
竹内彩人さん(11)は「自分の知らない部品が思っていたよりたくさんあった。楽しかった」と初めて見る製品の内部に興味津々な様子だった。
講師を務めたエレクトリカルマネージャーの榎戸隆一さんは「バーチャル化する今の時代だからこそリアルな物に触れたり、工具を使う経験は重要だと思う。エンジニアという職にも興味を持ってもらえたらうれしいですね」と話した。
ソニーの創業者の1人、井深大さんは「国民科学知識の実際的啓発」を創業の目的の1つに位置づけ、理科教育の支援にも尽力。その思いを受け継ぎ、同社では教育プログラム「CurioStep」を展開している。今回のワークショップもその一環。子どもたちの学びや好奇心を広げようと東京や神奈川などグループの拠点を含め各地でワークショップなどを開催している。
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