9月7日に県立音楽堂で初の演奏会をする神奈川コスモ合唱団の代表を務める 杉山 正則さん 港南区在住 78歳
原点は『ファンタジア』
○…前身となる神奈川フィル合唱団時代から代表の立場で団員をまとめてきた。新たな合唱団の門出となる初公演の曲目は、自身が提案した『小荘厳ミサ』。「実際に歌ってみたら難しくって。公演が合唱団を知るきっかけになれば」と練習に熱がこもる。年のせいか喉の調子は万全ではなく「いつまでできるかなあ」といいつつ、最善のステージを目指す。
○…「音楽の原点」は、幼い頃に見たディズニーの『ファンタジア』。「今でも思い出すし、何度も見返しました」と話す。それ以来、NHKラジオなどでクラシックを聞くように。音楽好きが高じて、大学一年の時に合唱団に入団した。「簡単だと思って始めたけど、実際にやってみるとなかなか…」。就職してから合唱とは縁遠くなったが、『第九』などで人が足りない時に知り合いから、かり出されることもあった。
○…仕事の余裕ができた49歳で再び本格的に取り組むことに。神奈川フィル合唱団には2001年の発足時から参加した。歌うことが好きな妻もメンバーの一人。「私は基本、聞く方が好き。受け身の音楽なんです」。とはいえ、人と声を合わせる楽しさを実感しているのも事実。「かちっと決まると本当に気持ちがいいんです」
○…アマチュアからプロ、ビルダーまでパイプオルガンが好きが集う日本オルガン研究会にも所属。60歳半ばから5年間、パイプオルガンのあるみなとみらいホールの受け付け係を務めた。「慣れるまで大変だったけど、あれは楽しかったなあ」と振り返る。近年、童謡が廃れ子どもが聞く音楽が変わってきたことを寂しく思う。「日本の文化が消えかけている。みんなが童謡を聞いていたら、平和になると思う」とつぶやいた。
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