イセザキ・モール内にある「トレビバッグ」(片岡一郎代表取締役)で、伊勢佐木町誕生150周年を記念したオリジナルトートバッグが販売されている。デザインのモチーフは、商店街のシンボルになっている「からくり人形時計」だ。
定刻になると中世ヨーロッパの人々をかたどったブロンズ風の9体の人形が、哀愁漂うバロック調の音楽と共に回転しながら動き、来街者を楽しませている。トレビバッグの宇山美穂子さんも、子どもの頃から母方の実家である店に訪れるたびにこの時計を眺めていたといい、「時計が奏でる音色も含めて街の風景の一部であり、私たちの店にとってもなくてはならない存在」と話す。
3年越しで販売へ
このからくり人形時計は1978年、街の再開発事業で商店街がモール化した際の記念モニュメントとして設置された。2005年頃に故障し、多額の修理費がかかることから16年近くそのままになっていた。しかし3年前、コロナ禍の新たな街の賑わいづくりとして復活を遂げている。
一方、トレビバッグは1924(大正13)年に伊勢佐木町3丁目に「片岡袋物店」を創業したのが始まり。戦争を経て1953(昭和28)年に現在の場所に移り「ほていや鞄店」を設立。その後屋号を変更し、家族経営でバッグや小物類を販売し続けて今年で創業100周年、伊勢佐木町2丁目で店を構えてから満70年を迎えた。
実はからくり時計の復活時に一度この記念バッグの制作が持ち上がっていたが、店側の都合で延期になっていた。発売後は、横浜土産として買っていく人もいたといい「結果的にタイミングの良い年に販売できることになってよかった。伊勢佐木町150周年のお祝いと共に、地域の皆様への感謝の気持ちを込めて作成した」と宇山さん。
バッグはキャンパス地で、1100円。100点限定で販売。営業は午前11時から午後5時30分まで(金曜定休)。
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