(株)アルファロッカーシステム=金沢区福浦=と、キリンビール(株)氷結チーム・JA横浜果樹部の2事業者がこのほど、「横浜市食の3Rきら星活動賞」を受賞した。同賞は、食品廃棄物の発生抑制や再生利用等で顕著な功績を挙げている事業者等を市が表彰するもの。
売れ残りパンをロッカー型自販機で販売
アルファロッカーシステムは、コインロッカーの製造・販売のノウハウを生かして、賞味期限内でありながら廃棄されてしまう売れ残りパンの販売に、ロッカー型自販機を活用するサービスを開発。消費者は通常よりお得な価格で夜間の時間帯にもパンを購入でき、パン屋は閉店後に売れ残ったパンを廃棄することなく販売できるという双方にメリットがあるサービスとなっている。
今年1月から地下鉄関内駅構内のSDGsステーションに設置したところ、多くのメディアで取り上げられるなど注目を集めた。その後も、市内では横浜銀行アイスアリーナやみなとみらい線馬車道駅などに設置。同社によると、現在は全国からロッカー型自販機の導入に関する問い合わせが相次いでいるという。
受賞を受けて、同社営業部担当部長の三木正造さんは「地域に貢献できたことが嬉しい。今後もこのサービスを横浜市内はもちろん、多くのエリアに広めていけたら」と話した。
規格外の浜なしをチューハイに
キリンビール(株)では、規格外果実を有効利用することで食品ロスを削減する「氷結mottainai(モッタイナイ)プロジェクト」を立ち上げた。そして、その第1弾としてJA横浜と協力し、横浜のブランド梨「浜なし」を使った缶チューハイを発売した。
同社によると売行は好調で、8月末時点で約3万4千個分の規格外浜なしを活用できたという。
氷結ブランドの担当者は「JA様、農家の皆様と一緒につくった商品ですので、共同で賞をいただけて大変嬉しく思います。今後も継続して本プロジェクトに取り組んでまいります」と喜びを語り、JA横浜果樹部の山本成樹さんは「取組みを評価され大変嬉しい。横浜の果樹を広くPRするため、今後も取組みを進めたい」と話した。
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