能登半島地震で被災したワイナリーを応援したい―。中区のワイン醸造所「横濱ワイナリー」がチャリティーイベントを企画している。
今回支援するのは横浜出身の高作正樹さんが経営する「ハイディワイナリー」=石川県輪島市。横濱ワイナリーの町田佳子さんが同ワイナリーに出会ったのは8年前、自身の醸造所開設前に偶然立ち寄ったのがきっかけだ。「横浜出身であることを知り縁を感じた。醸造の修行や開業にも協力して頂いた。ハイディワイナリーなくしては今の横濱ワイナリーはない」と深く感謝する。
横浜から能登へ
高作さんは、ワイン用のブドウ栽培に適した能登の気候や土壌に惚れ込み、2011年に横浜から家族で移住し、創業した。能登半島自慢の海の幸や山菜に合うようにと試行錯誤しながら造られた「奥能登の純国産ワイン」は、高作さんの能登への愛情が感じられる逸品だ。そんな10年以上の歳月をかけて大切に育ててきたワイナリーが、震度7の地震で一変した。
敷地や畑は隆起して至る所に亀裂が入った。自宅は傾いて住めない。いつ通常の生活や醸造が再開できるか分からない中、一時は廃業も考えた。しかし「ワインを届けることで能登半島の輪島の魅力を香りや味わいで感じていただき、今後の地域復興につなげられると信じたい」と継続を決めた。今は社員が各所で避難生活を送りながら被害を免れたワインの発送作業をできる範囲で行うことが、復興への原動力になっているという。
一緒に支援する横浜の「シュバル・デ・メール」が通販サイトで予約購入の販売代行するほか、3月23日(土)午後6時〜勝烈庵馬車道総本店でワインのペアリングイベントを開催。「横浜ゆかりのワインを飲んで応援してもらえたら」と町田さん。定員18人。コース料理・ドリンク込み1万5千円。2月24日(土)にシルクセンターでプチワイン会も。詳細・申込は横濱ワイナリーのHPで。
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