TBSテレビの情報番組でコメンテーターを務める杉尾秀哉さんによる南区人権啓発講演会が2月5日、南公会堂で開かれ、約490人が集まった。
杉尾さんは「報道と人権」をテーマに自身の体験などを語った。「ニュースの森」のキャスター時代にTBSが坂本堤弁護士へのインタビューテープをオウム真理教の幹部に見せていたことが分かった件に触れ、「抗議の電話やFAXが殺到し、TBSがなくなるかと思った」と振り返った。その経験から「報道は信頼がすべて」と感じるようになったことを明かした。
また、この数年に起きた殺人事件などの例を示しながら、「事件報道が人を傷つけることもある」と力説。テレビ局が視聴率を意識し、横並びの番組内容になったり、被害者、加害者の人権を無視するような取材が起きている現状を紹介した。最後は「主体的な判断力の欠如がいじめや差別につながる」と、学習のために講演を聞いていた蒔田中学校の生徒らに報道現場と学校の問題が根底でつながっていると語りかけた。
南区版のローカルニュース最新6件
|
|
高田市議の後援会発足3月28日 |
|
|
|