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南区 人物風土記

公開日:2015.05.14

県立こども医療センターの「ボランティア・コーディネーター」に就任した
加藤悦與(えつよ)さん
六ツ川勤務 60歳

子どもに笑顔のひとときを

 ○…こども医療センターのボランティアに登録する27団体と300人以上の個人を病院とつなぐ「調整役」に4月から就任。患者や家族への継続的な支援を目指して活動する。10年間務めた前任者から引き継ぎ、「プレッシャーを感じる」と控え目な表情。それでも「ボランティアスタッフの皆さんが主体的に活動してくださっている。患者さんとご家族のお役に少しでも立てたら」と力強く決意を語る。

 ○…岩手県の大自然で育ち、中学、高校は卓球部に所属。「部活に明け暮れた」と練習漬けの日々を送るが「成績は普通だった」と恥ずかしそうに笑う。進路を考えていた高校生の時、専門的な仕事がしたいと茨城県の看護学校に入学。実習で子どもと触れ合う機会が多くあり、都内の小児専門病院に入った。「一生続ける仕事になるとは思っていなかった」というが、「大変な思いをされている患者さんのケアができる」と次第にやりがいを強く感じる。

 ○…27歳で結婚後、6年勤めた病院を離れてこども医療センターへ。「『子どものために頑張りたい』という職員の熱意を感じた」とさまざまな病棟で研さんを重ね、看護科長を務めた経験を持つ。現場で汗を流す中、日々感じていたのがボランティアで病院を支える人々の存在だった。「昔は少数だったスタッフも、病院全体の活動として定着したことで広がっていった」と目を細める。

 ○…約20年前まで南区に住み、3人の子どもは六つ川西小に通った。現在は戸塚区で夫と2人で暮らす。夫と共通の趣味である山登りは楽しみの一つ。県内のほか、年に数回は”上級者向け”の山を目指して県外へと足を運び、「気分転換になるから」とカヌーで川を下ることもある行動派だ。「患者さんとご家族がほんのひとときでも病気のことを忘れて、楽しい時間を過ごしてもらいたい」。医療現場で培った経験と持ち前の行動力でボランティアの輪を広げていく。

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