日曜日に子どもが過ごす居場所を作ろうという試みがNPO法人「教育支援協会南関東」(事務所・浦舟町)によって始まった。8月14日、21日に試験的な企画がフォーラム南太田で行われ、地域住民が食事を用意したり、子どもに工作を教えるなどした。今後、子どもが地域に溶け込める状況作りを目指していく。
この企画は、フォーラム南太田との協働事業として行ったもの。同法人は日枝小学校放課後キッズクラブを運営しており、放課後の子どもの居場所作りに取り組んでいる。過去に行った調査では、キッズクラブ利用者の約1割が日曜日に子どもだけで家にいる状況であることが分かった。
この事業に取り組む同法人の大下裕子さんは「子ども食堂など、子どものために何かできると思っている人は多いと感じる。子どもとその人たちをつなげたいと考えた」と話し、子どもが日曜日に過ごせる場所を地域住民に参画してもらいながら作りたいと考えた。
同法人の呼びかけに、蒔田地区の町内会役員など10人が応じた。14日は夏休み中で保護者と参加する子どもが多かったが、チラシでこの企画を知った南太田小や日枝小などの児童約20人が集まった。用意されたちらし寿司を食べた子どもは、工作やかるたなどを楽しみ大人と一緒に過ごした。子どもの楽しそうな様子を見た担い手側の住民からは「想像以上に喜んでくれた」との声も聞かれた。
日常のつながり重視
今後、12月に第2弾を行う予定。大下さんは「非日常のイベントではなく、日ごろのつながりの中に子どもがいることが大切」と語り、地域が恒常的に子どもを見守る環境作りに取り組んでいく方針だ。
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