横浜国立大学附属横浜中学校で吹奏楽部の顧問を務めた 平石 孝太さん 大岡勤務 45歳
楽しさの本質を追求する
○…3月末まで横浜国立大学教育学部附属横浜中学校に勤務。吹奏楽部の顧問を務め、部員60人の指導、指揮を執った。3月26日に行われた定期演奏会でも大成功を収めた。「大会で勝つ指導はしていない。音楽を楽しいと感じ、正しく、良い演奏ができるようになってほしい」と真剣な表情で話す。
○…1972年に藤沢で生まれる。両親も教員として勤めていた。6歳の時に移り住んだ大和市で高校までを過ごした。中学校で吹奏楽部に入部。「構造が複雑そうだから」という理由でホルンを選んだ。高校に入ってからも市民交響楽団に入り、プロのホルン奏者と演奏し、音楽への情熱を高めた。
○…音楽の道へ本格的に進もうと考えたのは高校卒業後。中学生の頃に鑑賞したソビエト国立交響楽団のホルン奏者の奏でる音色が耳に残っており、「直感的にロシアへ行くと決めていた」と話す。3年間の浪人生活の後、憧れのモスクワ音楽院に進学するため、洗足音大に進学した。ロシア人奏者の演奏会で出待ちを行い、憧れていたホルン奏者・ジョーミン氏と出会い、師事を受ける。大学卒業後には目標の音楽院に進学。ホルンのプロ奏者として活動したいと学んでいたが、音楽漬けの生活を送る中で「将来、人に教える仕事に就く気がするよ」というジョーミン氏の言葉に推されるように教員の道へと進んだ。
○…4月からは大和市内の中学校に転勤。「幼いころからスポーツや音楽など、やりたいことには何でも取り組んできたが、どれも一生懸命にやってきた。音楽では技術も大切だが、音楽の良さや本質を追求する姿勢で楽しむことや、今の目標に近づくための努力を続けてほしい」と教え子たちへの思いを語った。
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