手話を使った菓子作り講座の講師などを務める 長谷川 幸恵さん 永田山王台在住 38歳
手話と菓子作りで地域交流
○…パティシエとして勤務していた経験と技術を活かして、永田地域ケアプラザで6月20日に行われる菓子作り講座の講師を務める。講座は手話付きで、耳が聞こえない人にも参加を呼び掛けたところ、申し込み開始直後に10人の定員が埋まるほどの人気だ。
○…東京都八王子市で生まれる。菓子作りが好きな母の影響を受け、幼いころから一緒に作っていた。「母親の作ったクレープやチョコレートケーキがとても好きだった」と微笑む。その後、製菓専門学校に進学し、パティシエの道へ。卒業後は埼玉県の結婚式場やレストランで5年ほど勤務したが、子育てもあり退職。その後は2016年の秋からケアプラザで手話を用いた菓子作りの講師や自身が立ち上げた菓子作りサークル「シューサロン」の代表として活動している。
○…サークル以外でも友人から子どもの誕生日ケーキを頼まれることもあり、子どもの味の好みや好きなキャラクターを考えながら作るという。「自分も作ることが好きで、喜ばれると嬉しい」と目を細める。20歳の頃に耳が不自由だった叔母と話したいと手話を習得。「お菓子を作りながら手話を使えば自然と手話が身に付き、耳の不自由な人とも気軽に交流ができるのでは」と期待する。
○…「やりたいと思ったことは声に出すようにしている。今回の講座も多くの人に支援してもらい叶えることができた」と笑顔。講師のほかにも子育て情報サイト「コドモト」のレポーターとして区内の公園を巡っている。「新しい公園には新しい感動がある。お勧めは永田北一丁目第二公園、公園がきれいでとにかく眺めがいい」と笑う。今後は手話のお菓子作り講座を広げることが目標。技術と経験で地域に交流の場を広げていく。
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