南消防署(小出健署長)と南消防団(涌井正夫団長)が6月4日に清水ケ丘公園で「遠距離送水合同訓練」を行った。
訓練は大規模な地震により、山坂が多い南区の高地で消火栓や防火水槽が使用できなくなった場合や、道幅が狭く消防車が通れない場所で火災が発生した場合などを想定。低い土地にある消火栓や川などからホースで水をくみ上げて水槽に貯水、放水するもの。南区に配置されている震災対策用ホース搬送車などを使用し、消火栓から直径65mmのホース4本と直径100mmのホースをつなぎ、距離400m、高低差30mを送水した。放水訓練には清水ケ丘第二町内会の住民4人も参加。スタンドパイプ消火器具を使い、初期消火訓練も行われた。
区内には木造密集地域が多く、市内でも地震火災の延焼対策地域や重点対策地域に指定されている場所が多くある。
南消防団の涌井団長は「消防署との合同訓練は頻繁にできるものではなく、貴重だった。訓練したことを活かして地域を守ってほしい」と話し、「南消防団の定数が395人に対し、6月1日時点で353人と定数割れしている。今後は企業や大学にも参加を呼び掛け、定数を満たせるようにしたい」と話した。
小出消防署長は「消火栓や防火水槽が設置されていても震災時に壊れてしまい、使えない場合もある。こうした訓練を大切にしたい」と話した。
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