神奈川県警が県内の交通事故の発生状況についてまとめた「人身交通事故多発エリア」を公表し、事故件数上位10カ所の中に最多の阪東橋駅周辺など、南区を含むエリアの3カ所が入った。県警はこれらのエリアを事故多発地域に指定し、今後取り締まりを強化していく。
県警が初公表
「人身交通事故多発エリア」は、事故が多い場所を明らかにすることで交通安全意識の向上や警察の取り締まりに活用しようと、今回初めて調査したもの。県内全域を1Km四方で区切り、今年1月から6月まで事故が多く発生したエリアの上位10カ所を公表した。
南警察署管内では1位の阪東橋駅周辺(67件)、と2位の伊勢佐木長者町駅周辺(61件)、8位の井土ヶ谷中町周辺(42件)の3エリアが対象となった。1、2位のエリアはともに南区と中区の区境で、交通量の多い16号線沿いでの事故が目立つ。井土ヶ谷中町周辺では幹線道路から離れた住宅街での事故が多い。
内容は出合い頭や追突事故が目立ち、歩行者が関係するものでは、横断歩道横断中の事故が多い。南署交通課の志澤俊雄課長は「交通量が多いことや、住宅街での見通しの悪い交差点でドライバーが左右の安全確認を徹底していないことが原因の一つでは」と話す。
区内事故は減少
事故防止活動として、9月5日に黄金町駅そばの初音町交差点で南署と伊勢佐木署が合同で取り締まりを実施。歩行者への交通妨害違反などで4人が検挙された。そのほか、井土ヶ谷交差点などでも交通安全運動を定期的に行っている。
9月13日時点の南署管内の人身交通事故は365件で昨年同時期より11件減少。南署は「取り組みの効果が表れつつある」としている。
志澤課長は「安全は時間と心のゆとりから生まれるもの。交差点などでは、ただ一時停止するのではなく、きちんと左右の安全確認をしてから車を発進させてほしい。歩行者も乱横断をせず、横断歩道を渡ってほしい」と話し、今回の結果を受けて、取り締まりや事故防止啓発に力を入れる。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|