中村地区の高台などに住む人の買い物を支援しようと主婦3人のグループが企画した「ママ・マルシェ」が9月28日、中村町の銭湯「中村浴場」で行われた。マルシェは、今年2月の開始以降、地域ケアプラザや個人宅のガレージなどを使って商品販売をしてきたが、銭湯では初開催。今後、同浴場の一部を改修し、喫茶・飲食ができるサロン創設も計画しており、世代を超えた交流の場作りを目指す。
野菜・パンを提供
「ママ・マルシェ」は高低差が大きい中村地区で、買い物のために外出しづらい高齢者を支援しようと、中村町の主婦・津ノ井美晴さんら3人による「おもいやり隊」が今年2月に始めた。
これまで、仕入れた野菜やパンを個人宅のガレージや町内会館、中村地域ケアプラザで販売する企画を行い、利用者からも好評だった。
さらに活動の幅を広げようと、中村町2丁目にある銭湯「中村浴場」を販売場所にした。津ノ井さんは「古くからある銭湯と地域のつながりを残したい」と考え、子ども会の活動を通して顔見知りだった中村浴場の関係者に依頼し、快諾してもらった。
マルシェは、4年前から同浴場で行われている介護予防サロン「きんようゆ」の開催に合わせて開かれた。用意した70個のパンを求め、地域住民が訪れ、約1時間でほぼ売り切れた。
サロン作りも視野
「おもいやり隊」は世代を超えた交流の場を作ろうと、中村浴場の一部を改修し、銭湯の営業前に喫茶・飲食ができるサロン作りを計画している。この構想を市が地域課題解決のために必要な施設整備に助成金を出す「ヨコハマ市民まち普請事業」に応募。7月の一次審査を通過し、来年1月の最終審査へ向けて、まちづくりの専門家を交えて計画を練り上げている。
津ノ井さんは「今後も各所で販売を行うのと同時に、アンケートやチラシなどを利用しながら、活動協力者を増やすことにも取り組みたい」と話している。
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