市立横浜総合高校(小市聡校長)が地域貢献などを目的にした「横総大感謝祭」を3月2日に弘明寺商店街内で初めて開催する。大規模災害時に同校が地域貢献できる可能性を探るもので、東日本大震災被災地の産品を使ったおかゆなどを提供する。
同校は中区から2013年に移転して以降、地域とのつながりを重視してきた。生徒が弘明寺商店街や近隣町内会と合同で清掃を行ったり、イベントに協力するなど、地域と顔が見える関係づくりを進めている。
災害時に地域支援
小市校長は以前から「学校として大規模災害時に地域に貢献できれば」との思いを抱いていた。災害時に地域に直接支援する姿をイメージし、今回の感謝祭では、炊き出し訓練を兼ねたおかゆの配布を行う。
弘明寺でおかゆ提供
この数年、生徒は東日本大震災被災地の岩手県の釜石漁港で牡蠣の出荷や福島県矢祭町で米作りを体験してきた。今回は山梨県道志村、長野県上田市を含めた4カ所で体験した生徒18人が参加。商店街中央の観音橋で各地方の産品を使ったおかゆ100食を作り、100円以上の募金者に提供する。また、体験報告と同時に釜石の海産物や矢祭の米、上田のりんご、味噌なども販売する予定。同校の活動に賛同した日枝小学校児童の合唱も披露される。物産の売上金の一部は災害時に使える備品購入に充てられ、同校周辺の町内会に寄贈する計画もある。
小市校長は「感謝祭を通し、課題発見力や解決力を体験し、社会適応力を身に付けてほしい」と生徒に期待する。
開催時間は午前10時から午後3時。雨天決行。
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